#5 マルチを張る

マルチって?

種まき、苗植えの前に、マルチを張る。土を藁や枯れ草、プラスチックフィルムで覆うことをマルチング(Mulching)というのだそう。覆うことで、土の温度が上がる、保水、つまり、乾きにくい、雑草が生えない、また雨が降った時に雨水が跳ね返って、作物に病害虫が付きやすくなるの防いだりして、作物の成長を助けるのだ。黒いプラスチックフィルムの黒マルチが一般的のように思うが、透明とか、緑、シルバーなど、様々な種類があるらしい。しかし、農業体験ファームでは黒マルチだったし、市民農園でも黒マルチしか見かけないので、ここは黒マルチ一択と思う。

ホームセンターに行くと、ロール状に丸められたマルチがたくさん並んでいる。農業体験ファームでは、マルチはプロの農家さんが張ってくれていたので、どれを買えば良いのかさっぱり分からない。マルチの幅、135cmとか、95cmとか。これは畝の幅によるので、うちだと95cmの方だろう。しかし、長さは100mとか50mとか書いてあるが、こんなに要らないのではないか。うちの畑の畝は3mくらいだ。商品棚をさらに探すと、ロール状ではない家庭菜園用の袋に入ってタイブを発見した。長さも5mだ。いちご用と書いてあるが、どんな野菜でも使えると書いてある。幅95cmの穴あきタイブを購入した。穴の間隔は30cm。穴とは種や苗を植える穴で、作物の大きさによって植える間隔=株間が変わるので、穴の間隔にも種類がある。穴無しでも、好きな場所に自分で穴を開けることは出来るのだが、穴あき済みのものは手間要らずだ。30cmの間隔なら、一つ飛ばして使えば、株間60cmにも対応できると思った。

一緒に、マルチを固定するためのピン、コの字形の金属タイブを購入した。マルチの張り方をネットで調べると、ピンを使わすに、土をかけるだけで良いといっている先輩や農家の方もいるが、おそらく、ピンを使った方が簡単そうだ。

それでは、張ってみよう

マルチ張りは農業体験ファームでは教わらなかったから、今日が初めてだ。畝は先週すでに作ってあるので、すぐにでも張れるが、マルチを張る前に、化成肥料を買ったので、少し撒いておこう。軽く混ぜ合わせてから、再度表面をならす。シートの中央に穴が空いているので、ここを畝の真ん中に合わせる。両端をピンで刺して、左右も真ん中くらいにピンを刺す。それから、周囲、マルチの端がすべで埋まるように土をかける。初めてのマルチ張りなので、かなりいびつだ。元々の畝がいびつだったのだ。表面もでこぼこしている。しかし、何とか出来たと思う。自分としては。段々と上手くなるだろう、たぶん。これで、ようやく種まき、苗植えが出来る。

市民農園のお隣はプロの農家さんの畑だ。ちょうど僕と同じくマルチ張りが終わったところだ。プロが作る畝、プロが張るマルチの何と美しいこと。綺麗な直線、滑らかな表面、全く弛みの無いマルチ。この美しさは自分でやってみるとよく分かる。すごいな。

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