#8 葱(ネギ)も植える

残りの畝に植えるのは、

葱(ネギ)。畝を一列、残してあった。長ネギを植えるためだ。これも農業体験ファームで上手く育ったから、また作ってみたいのだ。ネギはいくら採れても、うちでは困らない野菜だ。慌てて収穫する必要もないし、便利な野菜だ。種から育てることも出来るようだが、農業体験ファームで教わったとおり、苗から育てることにした。

苗はホームセンターで売っているが、あいにくタイミングを逃してしまった。3月下旬、遅くても4月上旬までしか仕入れていないとのことだ。諦めきれず、ネットで探し、岡山の農家さんが出品していたもの九条ネギの苗を見つけた。送料込みで1500円/100本。安いのか高いのか分からないが、2、3日で無事到着した。九条ネギは薬味でも美味しいし、料理にも使えるネギ。上手く育つといいな。

斜め植え

畑の真ん中の畝に植える。しかし、畝は作り直す。ネギの畝は他の野菜とはちよっと違う。ふつうは土を盛ったところに種をまいたり、苗を植えるが、ネギの場合には、掘って低くなったところに苗を植えるのだ。さらに土を盛った側の面に合わせて、斜めに寝かせた状態で苗を植える。なぜ斜めに植えるのか、農業体験ファームでは、農家のおじさんに言われたとおりに斜めに植えて、「大丈夫、勝手に起きる、まっすぐになるから」と教わっただけだった。農家のおじさんはとにかく経験が豊富なプロフェッショナルだが、人に言葉で教えることはとにかく苦手だった。他にもいろいろ質問したが、なかなか要領を得ないので、やがてあまり質問しなくなっていた。プロの背中から学ぶしかない。ネギの斜め植えだが、良くは分からないが、ネギの習性で、こうすると根の張りが良くなり、頑張ってまっすぐ成長しようとするのだとか。向きも太陽に向かって真っ直ぐ育とうするため、南側を溝を作る。一列に植える、さらに、ほぼ隣り合わせにびっしり植える。集団状態の方がネギの習性で良く育つのだそう。きっと、先人達の試行錯誤の結果なのだろうが、不思議な野菜だ。

土をかぶせる

植えたら土をかぶせるのだが、最初はネギの根が隠れるくらいでいい。さらに、農業体験ファームでは、秋に植え付けたため、枯れたトウモロコシの幹を入れたり、収穫しそびれた野菜など、何でも溝に放り込んで良いと教わった。どうやら、元々は排水を良くするために、藁などを入れるということで、トウモロコシの幹は同じ効果を狙っていたのだろう。その他の野菜くずは堆肥の代わりだったのか。少なくとも、水はけの悪い畑だと、必ず藁や籾殻を入れた方が良いらしい。うちの畑はどうだろうか。土がとても柔らかくて、水はけの悪さは今のところ経験していないが、念の為、ホームセンターで売っていた敷き藁を試してみる。一緒に追肥を撒いてから、土をかぶせた。これで植え付け完了だ。

これから苗が育ってくると、茎にもっと土をかぶせていく。土にかくれたた部分が白く成長するのだ。しかし、九条ネギは白い部分が少なくて、葉の部分が美味しいネギだから、土寄せはあまりしなくてよいのか。しばし、成長を待つことにしよう。

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