散歩道 | 月面キャンプ

週末、

これといってやることがないときには散歩をする。天気が悪くなければ、土曜日か日曜日か、どちからは散歩をする。運動とはいえないかもしれないが、健康のために歩く。1時間とか、1時間半くらい。少し前までは週末にランニングをしていた。最初は5kmくらいから始めたが、慣れると10km走ることが多かった。体力の維持とダイエットが目的だった。週に一度、体を鍛える、健康に良いと思っていたのだが、どうやら違ったようだ。いい年をしてたまに激しい運動をすることはかえって健康に良くないらしい。2年前、健康診断で心音ひ雑音があるといわれ、専門医に診てもらうことを勧められた。心臓弁膜症の一種、大動脈弁閉鎖不全症、というらしい。心臓の弁が壊れかけていて、うまく閉まらないという病気なんだそうだ。びっくり、怖くなってしまった。しかし、まだ軽傷とのことで、これといった治療は必要ないらしい。ただし、一度壊れた弁膜が元に戻ることは決してないのだそうだ。大事にする、これ以上悪くならないようにする。そのために普段の生活でも心拍数を上げないようにする、ランニングなんてとんでもない、階段を登る必要もない、エレベーターを使いなさい、というのが主治医の指導だ。ただ、脚の筋力を維持するため、歩くことを勧められた。週末にゆっくり歩くことはそれ以来のことだ。

今日の散歩道は、

定番の川沿い、遊歩道だ。以前のランニングコースでもある。小さな川だが、気持ちがいい。僕が子どものころは汚れた川だったが、今は水も川原もすっかりきれいになった。僕の子ども達が小さいころは網を持ってヌマエビを採って遊んだ。川沿いを歩く、方角は北東くらいか。
季節はずれのため、川に入って遊んでいる子ども達はいない。釣りをしている人はいる。何か釣れるのだろうか。釣り糸は垂らしている人はたくさん見かけるが、何かを釣り上げている一つを見たことは一度もない。
いつもきれいに花を咲かせている庭がある。ついこの間更地にした土地にもう家が建っている。いかにも今ふうのきれいな家だ。駅から遠いので僕は欲しいとは思わないが、いくらするのか興味はある。
もう少し歩くと、市が管理している茅葺き屋根の古民家がある、そこには立派な水車小屋もあって見応えがある。さらに進むと大きな公園、このあたりでは一番大きな公園だ。もともとはゴルフ場だったらしい。のんびり過ごすには最適、子どもを遊ばせるにもいい。今日もなかなかの人出だ。ここからはもう戻らないと。

公園の隣には飛行場がある。

小型機専用の小さな飛行場だ。といっても、滑走路に沿った道を歩くとその広さがわかる。散歩道として十分な距離だ。ここにはちょっと洒落たカフェがあるがしばらくいっていない。歩くことが目的になって、寄り道は滅多にしない。飛行場を過ぎると、昔通った中学校、僕の子ども達も通っていた。住宅街に戻ってきた。とくに変わったものはないが、立派な家だな、とか、この路地入ったことないな、とか。たいした発見はないが、暇つぶしにはなる。