カングーとともに#15 八王子・滝山城、寄居・鉢形城編

城巡り

妻の趣味で、城巡りに付き合っている。日帰りで行ける城も結構な数で存在する。ほとんどが土塁や空堀だけが残る中世の城跡だが、日本100名城、続日本100名城などと呼ばれている。そこで、カングーの出番だ。夏が終わり、エアコンをかけなくてもよくなるので、うちのカングーにとっては良い季節だ。片道2時間程度のドライブなら任せてほしい。絶好調だ。二週に渡って二つの城を訪ねた。

八王子・滝山城

中央高速、八王子インターを降りて、10分ほど。滝山観光駐車場に到着。お疲れ様。ここにカングーを待たせて、城を目指す。

滝山城は、多摩川を見下ろす丘陵の上に造られた、地形を巧みに活かした中世、戦国時代の城跡だ。もともとの尾根、起伏に加えて、空堀と土塁、切り通しによって複雑に要塞化されている。駐車場から登るルートはそこそこの勾配はあるものの、標高が高いわけではないので、息を切らすほどではない。散歩コースとして最適だ。本丸跡と二の丸跡を隔てる切り通しの上に引橋が復元されている。現在の橋は安全性堅固な構造で造られているが、当時の引橋は有事に本丸を守るために可動式だったということか。深い切り通しに架かる橋を見上げると、簡単に落ちる城ではなかったろう想像する。

八王子インターから駐車場までの間に道の駅があり、お弁当を調達していた。お昼はここでいただく。二の丸跡に並ぶベンチで。気持ちがいい。

標高は高くないので、山城とは言えないのか。しかし、丘陵上に築かれた城郭は土塁と空堀による複雑な起伏で守られている。こんな立派な城が八王子にあったのか。戦国末期、北条氏の支城であった滝山城、1590年に豊臣秀吉方の軍勢により陥ちる。

滝山を降り、留守番のカングーに乗り込む。帰りはもう少し足を伸ばして、カフェを目指す。古い蔵を改装したもので、とても居心地が良かった。僕は古いものが好きなのだ。

寄居・鉢形城

関越自動車道を北上、花園インターを降りて約10分。埼玉県寄居町、鉢形城址に向かう。カングーは今日も調子がいい。駐車場にはすでに数台の車が並んでいる。城好きは僕の奥さん以外にもたくさんいるのだ。

鉢形城は、荒川とその支流、深沢川に挟まれた地形を生かした平城だ。北川は荒川に面した断崖、南川の深沢川を天然の堀として、さらに土塁が築かれている。思っていたよりも広い。三の曲輪跡に門が復元されているが、それ以外は広々とした公園といったところだ。こんなに広い城が戦国時代に埼玉にあったとは知らなかった。

本丸跡からの眺め。荒川を見下ろす。地形を生かした天然の要塞。滝山城と同じ関東を守るこの北条氏の支城も、1590年、豊臣側の軍勢によって陥ちた。

少し渋滞情報があり、2時間くらいかかりそうだ。カングーちゃん、帰りもよろしくね。

コメント