カングーとともに#17 今年も檜原2024年編

一年ぶりの檜原

そういえば、去年は夏も秋も来ていなかった。うっかりしていたというか、忙しかったか、気がついたら冬になっていた。さらに、あっという間にもうすぐ夏だ。あぁ、檜原に行きたい。一年前の6月以来だ。

日曜日、中央道を西へ。2003年式KCK7J、初代前期型。オーシャングリーンの我が家のカングー。フロントグリルの無いデザインと、大きなオレンジのウィンカーカバーが前期型の特徴だ。なんだか優しい顔つき、かわいい顔をしている方が前期型と覚えてもらえば間違いない。来月で21歳になる。外観には衰えが見られ、電気系統には小さな故障が続く、しかし、走行距離はまだ6万6千kmに満たないこともあり、エンジン、足回りはピンピンしている。今日もとても調子がいい。中央道を滑るように下り、八王子ICを降りて新滝山街道へ、秋川街道からあきる野市を抜けると、島しょ部を除いて東京唯一の村、檜原村だ。コロナ禍に訪れて以来、気に入って毎年来るよつになった。多い年は二度、三度やって来る。自然豊かといえば、ありきたりにはなるが、静かで、木や葉の匂いがして、綺麗な水の流れと音、週末に行ける、我が家から最も近い秘境だ。それ以上に上手く説明が出来ない。とにかく何度来ても飽きない、不思議な場所なのだ。

久しぶりなので、といっても一年ぶりだが、最初は基本に戻って定番の地を確かめる。神戸岩だ。ここは何度来ても飽きない。二つの岩の向こうが神の世界につながっているような。まさに神々しい場所。流れる水もとても綺麗だ。素晴らしい。午前中のため、まだ人が少ない。円安とオーバーツーリズムが話題だが、ここだけは知られずにそっとしておいてほしい。

次は払沢の滝だ。昼近くになり、人も増えてきそうだが、駐車場にはまだ空きがあった。静かな渓谷を歩くと、大きな滝が眼前に現れる。滝壺に落ちる瀑布が涼しい風を噴き出す。何て気持ちいい。夏は滝だな、滝は夏だな。ここも何度来ても飽きない。

かんづくり荘

僕たちが好きな食事処だ。古民家で民宿とレストランを経営されている。檜原に来た時には必ずとまではいわないが、二回に一度はここで昼食をいただいている。古民家自体が素晴らしいが、食事が美味しい。お蕎麦も美味しい、季節の付け合わせやメニューが美味しい。何度来ても飽きない。この日はちょうど屋根の工事を行なっていた。茅葺きがかなり傷んでいたようだ。茅の葺き替えは費用も手間も相当なものだと聞く。少し残念だが、トタンを被せることにしたと店主が教えてくれた。次に来た時には美しく仕上がっているだろう、きっと。

今日はかもねぎ蕎麦膳をいただいた。お腹いっぱい。美味しかった。ご馳走様でした。

そして、

次はやっぱり、都民の森。かんづくり荘から5kmくらいだから、足を伸ばさないわかにはいかない。登り勾配の道が続く、頑張れカングー。あいにくの曇り空だが、天気はまだもつだろう。ここは檜原村でもっとも標高が高い。さすがに1000mを超えているから、とても涼しい。入り口から少し歩いたところで、鹿を発見。鹿の行き来を防ぐためのシカ柵が遊歩道に設置されているので、鹿がいることは知っていたが、はじめて目撃した。本当にいたんだな。

今日は天気が崩れそうなので、最初の展望台からの眺めを楽しんで引き返すことにした。前に急な大雨でずぶ濡れになったことがある。ここの天気は変わりやすいのだ。

帰り道にコーヒー休憩。たなごころ、人気のベーカリー、カフェレストランだ。ここは2回目だ。秋川を見下ろせるテラス席が気持ちいい。ゆっくりした。さて、帰路に着くとするか。カングー、帰りもよろしく。

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