カングーとともに#18 10度目の車検だ編

21歳のカングー

型式はKCK7J、初代カングー前期型、オーシャングリーンの我が家のカングーが21歳になりました。塗装の傷みや、電装系の故障など、年齢は隠せないが、走行距離はまだ6万6千キロメートルを超えたばかり、エンジンと足回りはまったく衰えていない。まだまだ元気だ。しかし、初代カングー前期型の存在は年々希少化している。初代後期型と違って、街中で見かけなくなって久しい。カングーは今も人気だが、カングーが持つ、商用車の流れを汲むコンパクトSUVの実用性とポップで愛らしいデザインによる魅力がモデルチェンジごとに失われているように感じている。とくに三代目に初代カングーの面影はまったく見られない。

10度目の車検

そういうわけで、まだまだ我が家のカングーを引退させたくない。10度目の車検を通すことを決めた。まったく走れなくなったりしない限りは、自分から手放す決断はもう出来なくなっているのかもしれない。一方、13年を超えてから、自動車税も重量税も上がった。どうやらこの国は車を大切に長く乗ることをやめさせたいようだ。SDGsとは一体何のことだ。一人、サステナビリティを実践しよう。カングーとともに。

メンテナンス、助かります

車検を通すだけでなく、この機会にメンテナンスもお願いする。カングーを購入した輸入車専門店の修理工場にずっとお世話になっている。僕にはまったくわからないところを診てくれて、必要な修理をしてくれる。基本はエンジンの点検調整とブレーキの脱着調整。エンジンオイルとオイルフィルターの交換。クーラントの交換。ラジエーターの冷却水のことか。

ブレーキは部品の交換が必要だったようだ。リアブレーキホイールシリンダー、左右の交換。我が家のカングー、初代カングーのリアブレーキは油圧式ドラムブレーキなのだ。ブレーキホイールシリンダーの劣化によってブレーキオイルが漏れる可能性がある。ブレーキの効きに直結するから、交換してくれたのだ。カングーのリアブレーキは二代目からディスクブレーキに変わった。かつて、4輪ディスクブレーキといえば高級車の代名詞だったが、今は大衆車でも当たり前になってしまった。もう一度言おう、初代カングーのリアブレーキはドラム式なのだ。外からは見えないが、ここも何だかかわいいのだ。荷物をたくさん積んでも安全なのは、ドラムブレーキの制動力のおかげだ。ありがとう。

エンジン、ブレーキの他に、フロント左のラックブーツの交換。ステアリングのラックを保護している蛇腹状のゴム製カバーのことで、劣化して破損していたとのこと。なんでも運転席と反対の左側のステアリングラック方が右側より動きが大きいために、左側が先に劣化するのだという。

ついでに、リアハッチの内側の樹脂パネルのビスか外れてしまっていてガタついていたのを直してもらった。ウィンドウォッシャーの水の出が悪かったので、モーターが壊れかけているのかと思っていたのだが、ホースが詰まっていたようで、これも直してくれた。ワイパーブレードも消耗品なので、車検のたびに交換してもらっている。

これで10度目の車検とまた次の2年のための点検と修理が完了した。走行距離はまだ6万6千キロメートルだが、22歳のカングーは年齢からの衰えに耐えながら頑張ってくれているのが、あらためて良くわかった。金属は必ず錆びるし、ゴムは必ず劣化するものだ。修理をすれば良いのだ。僕自身も年齢とともに、いろいろメンテナンスが必要になり、医者に診てもらっているから同じなのだ。これからも一緒に頑張ろうね、カングー。

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